弥生賞 回顧 [競馬]
やはり3歳春は勢いのあるブライアンズタイム産駒が強い。世間では「春は曙」だが競馬の世界では「春はBT」だな。
レース結果 天候; 馬場;良
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◎ マイネルチャールズ 2:01.8 3F 35.2
△ ブラックシェル 3/4
タケミカヅチ 1/2
○ キャプテントゥーレ 1 1/2
テラノファントム ハナ
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馬券 馬連、馬単とも的中!
予想通りホッカイカンティの逃げで始まった。マイネルチャールズはサッと2番手につけ、急遽乗り替わったタケミカヅチ、キャプテントゥーレが続き、中団の外目にブラックシェル、内にスズジュピター、フサイチアソートとアインラクスは後方からの競馬となった。
ホッカイカンティのラップは3F36.1、1000mが61.8のこれまた予想されたスロー。残り600からペースが上がり、4コーナーを回るときにはマイネルチャールズが先頭に出る勢いで直線に向いた。坂下でスパートしたマイネルが後続を2馬身ほど引離してゴールに向うが、追ってきたのはタケミカヅチとその外からユタカのブラックシェルの2頭で、脚色は断然ブラックシェルだったが、粘るマイネルを捕まえるほどの勢いはなかった。
前半の千が61.8、後半の千が60.0と先行馬向きの流れで、後から行った馬には用のないレースであった。弥生賞としては平均的なタイムで、可もなし不可もなしといったところだろう。
マイネルチャールズはここ4戦中山2千を走っているが、直近2戦は走破タイムを1秒ずつ縮めているし、上りタイムも速くなっているので成長している証拠だと思う。今日も2番手追走からの安定したレース振りで、直線坂下で勝ったと思わせる走りであった。ゴール前ブラックシェルに迫られても、まだ余裕があるように見えた。この後順調さを欠かなければ一冠はほぼ間違いなく取れると思うのだが、マイネルの馬がクラシックとなると一瞬ためらいの感覚もある…。
いつもより前に出して中団の外目追走になったブラックシェルだが、何としても3着以内に入って皐月賞の出走権を取る意気込みが伝わってくるようであった。ユタカもきさらぎ賞での失敗があるので、今日は相当神経を使った乗り方をしていたが、流石に同じ失敗はしない。直線の末脚は一瞬切れたが、前半脚を使った分伸びは持続しなかったようだ。クロフネ産駒なので仕掛けると伸びるが、追って更に伸びる脚はないので、今日のレースが能力の限界ではないかと見ている。何はともあれ、賞金を加算できダービーへの出走権もほぼ手中にしたので、ここの厩舎得意の皐月賞→NHKマイル→ダービーと強気に使ってくるような気がするのだが…。
いつもは後から行くタケミカヅチも今日は先行した。結果として前残りで3着を確保したが、ヨシトミからの乗り替りがプラスに出たと言う事だろう。
朝日杯以来のキャプテントゥーレは見た目は仕上がっていたが、中身が伴っていなかった。持ち前の先行力を活かして4着に粘りこんだが、直線の脚には見るべきところがなかった。一部で懸念された距離はそれ程問題でないようだ。一叩きしての皐月賞では変わり身が見込めるので期待できると見ている。
6着のスズジュピターは久し振りのせいか少しイラついているようであった。道中もスローペースに折り合いを欠く場面も見られ、不完全燃焼なレースであった。タニノギムレット産駒なので中山コースは向かないのかも…。一叩きで次変わってくる可能性はあるので無視はできないと思う。
注目されたフサイチアソートは終始後方のまま。所詮早熟でダート短距離血統の父なのでこんなもんかも知れない。マイル路線に転換したほうがいいと思うのだが…。
ディープインパクトの近親で注目されたアインラクスだが、行き脚がないのか中団につけられず後方からの競馬になってしまった。4コーナー大外をぶん回し直線いい脚を使ってはいるが、現時点では力不足といっていいだろう。
皐月賞を展望するとマイネルチャールズが一歩リードし、休養明け一叩きしたキャプテントゥーレ、スズジュピターが続くと見ている。スプリングSに出てくるショウナンアルバ、レインボーペガサスを加えた5頭の争いになるのではと現時点では想定している。
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