【株戦記】 小回り三月…相場転換も念頭に！

今週の市場
日経平均は４日続伸したが週末に小反落。五月晴で心地よい薫風が感じられる市場であった。

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　　　　　　　      　週末値　　    前週比
   Nikkei225　   14,219        564
   NikkeiJQ　　    1,524          25
   Mothers          652           9

   Dow30       　12,986        241
   Nasdaq         2,528          83
   CMEN225　　 14,350         715
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週明けの日経平均は円高もあり下げて始まり、予想通り絶好の押目かと思いきや意外と強い展開ですぐに値を戻し、４日続伸の展開になった。流石に週末は利益確定売りや手仕舞い売りに押されて下げたが、週間で4.1％の上昇は予想外であった。

決算絡みでは富士通が大幅高、ＮＴＴやソニーがストップ高するなど滅多に見られないことがおきた。一方で、ミクシー、楽天などのネット関連銘柄は成長の鈍化懸念から弱く蚊帳の外で楽天はストップ安まで売られた。

注目していた半導体製造装置関連の決算及び今期見通しはほぼ予想の範囲以内であった。東京精密などは大きく売られたが、トップの東京エレクトロンは一時下げたもののその後値を戻した。
米国ではApplied Materialsが２Ｑの決算と３Ｑの見通しを発表したが、減収減益、受注減と厳しい内容でもアナリスト予想値よりは良かった。

押目狙いで臨んだが、狙っている銘柄は下がるどころか上昇したので、取引を諦め決算短信などををじっくり読むことにした。まだ、５社程度しか読んでいないが、概ね各社とも慎重な今期見通しを発表しているようなので、下期次第では上振れ余地がありそうだ。

来週の主なスケジュール
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　国内
　　　１９日　　日銀政策決定会合（～２０日）
　　　２１日　　４月日本製半導体製造装置ＢＢレシオ

　海外
　　　２０日　　４月北米製半導体製造装置ＢＢレシオ
　　　　　　　　 ４月卸売物価指数（米）
　　　２３日　　４月中古住宅販売件数（米）
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来週の展望と投資スタンス
決算発表も一巡し、来週は内外とも経済指標の発表も少ないので手懸り材料に乏しい。こうなると日経平均は為替に左右される動きになるような気がする。東証一部市場の騰落レシオは１２１％と買われ過ぎの水準に来ているので上値は重くなるだろう。結果として揉み合いの展開になるのでは…？
一方で、決算発表で売られ過ぎた銘柄や蚊帳の外だったネット関連銘柄が見直される局面もあるような気がする。

日米で半導体製造装置のＢＢレシオが発表されるので注目したい。３月よりレシオは悪化し、受注は減少している可能性が高いが、底打ち感が確認できる数字になっていることを期待している。

投資スタンスは模様眺めの中立で行きたい。買うにはテクニカル指標が高水準過ぎるし、売るにも下値は固そうだ。慌てることもないのでターゲットゾーンにくるまでじっくりと待つことにする。３月１７日を底に回復基調の相場も３ヶ月目に入ってきた。「小回り三月」とも言われるのでそろそろ転換局面があるかも？

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