【株戦記】 素人がプロに勝てるのは時間だけ… [株]
今週の市場
東京市場は調整色が濃い相場であったが、予想以上に強く底堅い展開だった。
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週末値 前週比
Nikkei225 14,012 -207
NikkeiJQ 1,532 8
Mothers 664 12
Dow30 12,479 -507
Nasdaq 2,444 - 84
CMEN225 13,885 -465
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日経平均は週初こそ高く始まり3月17日の安値から終値で戻り高値の14296円をつけたが、翌日から高値警戒感や米国市場の反落の影響を受け13900円割れの場面もあった。週末にかけて値を戻し何とか14000円の大台を回復して終えた。
一方、新興市場は堅調で日経ジャスダック平均は20日まで6連騰し、翌日若干調整したがその後値を戻し週足も陽線となった。物色の矛先が小型株に向っているようだ。
日米で発表された4月の半導体製造装置BBレシオは予想通り冴えない数字であった。日米とも受注の減少が止まらない。受注回復までには予想以上に時間がかかるかも知れない。恐らく秋以降になるのでは…。
それにしてもWTI原油先物価格はどこまで上昇するのだろう。この一年で倍以上になっているのは、幾ら何でも行き過ぎだろう。ゴールドマンサックスがとんでもない予測を出すから、安心して投機資金が原油取引市場に流れこんでいるだろうが…。バレル150ドルの油を買える国がどれほどあるのかを考えると恐ろしくなってくる。
今週も模様眺めに終始したので、決算短信、説明会資料やアナリストレポートなどに目を通す時間がタップリあった。少しは売り買いしたくなってきそうだったが…我慢した…。ターゲットゾーンに獲物が向うから飛び込んでくるまでジッとしているのは結構辛い。
来週の主なスケジュール
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国内
30日 4月全国消費者物価指数
4月鉱工業生産速報
海外
26日 米国市場休場(Memorial Day)
27日 3月S&Pケースシラー住宅価格指数(米)
4月新築住宅販売件数(米)
28日 4月耐久財受注(米)
29日 1-3月期GDP改定値(米)
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来週の展望と投資スタンス
CME日経先物が大証終値比165円安の13385円で戻ってきているので、週初は安く始まるだろう。重要な経済指標の発表が相次ぐが、恐らく景気減速が確認できるような数字になってくると思われる。原油などの商品価格の動向次第では景気減速とインフレが同時に起こるスタグフレーション懸念もあるので、米国市場は弱含みの展開になると見ている。
国内市場も東証一部の騰落レシオが126%と過熱圏にあるので、米国市場が弱いと売り優勢になるのでは…。5月のオプションSQ値13974円を週末の終値が越えるのは難しそうだ。月足が陽線になる13766円以上の終値であって欲しいものだが…。
来週も基本的には様子見をしようと思っている。個人投資家には決算期日がないから気楽に待つことが出来るので無理する必要はない。日経平均が13500円以下になるような相場展開なら打診買いも考えてはいるが…。
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