ジャパンカップ　予想：K cube　Lab：SSブログ

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ジャパンカップ　予想　[競馬] [編集]

１９８１年に始まったこのレースも今年で２８回目になる。第１回のレースを現場で見ていた時の衝撃は今でも鮮明に覚えている。掲示板に載った馬は外国馬ばかりで、ようやく５着に日本馬の番号が光っていた。日本の誇るホウヨウボーイ、モンテプリンスは掲示板にも載らなかった。そして走破タイムの所はレコードの表示。当時、ニッポン放送で競馬解説をしていた大橋巨泉は、遠征のハンディがある２戦級の外国馬にも太刀打ちできない現状に落胆の色を隠せないコメントをしていた。レース前の予想の中の話で、来るのは牝馬とセン馬が主体で、超一流の牡馬はやってこないだろうととも言っていたのを思い出して、本物の一線級はどんだけ強いのだろうかと思わずにはいられなかった。

年を重ねて、凱旋門賞馬やブリーダーズカップターフ馬などが続々と参戦するようになったが、参戦する馬のレベルが上がっても、日本馬は地元の利を生かして互角以上の戦いをするようになった。大橋巨泉の予言は外れたと喜んでいたが、最近の外国からの参戦馬のレベルを見ると、やっぱり彼の言っていたことは正しかったと言わざるを得ないようにも思う。

今年の外国馬４頭は、はっきり言って日本の競馬を舐めているかと思うくらいレベルは低く小粒である。日本の高速芝に対応できる可能性があったアメリカ馬は早々と出走取り消しで、残ったのはサドラーズウェルズ系のモンジュー、ガリレオ産駒の３頭だが、良馬場では恐らくスピード不足で掲示板に載るのも難しいと見ていいだろう。JRAが外国馬主の圧力に屈し今夜密かにコース散水をやったとしても、まさしく焼け石に水になるのでは…。

と言う事で、今年も日本馬中心の予想で行けると思う。ＧⅠレースでの日本馬の評価は５歳馬を基準に考えればいいと思う。４歳勢の牡馬はレベル的に無理だと思うし、３歳勢の２頭のＧⅠ馬が前走以上の成長があるなら逆転があるかもと考えたい。

外枠のアサクサキングス、コスモバルク、内枠のトーセンキャプテンあたりがハナを切りそうだが、何が行ってもスローな流れになるだろうが、そのまま落着くようなことはないのではないだろうか。馬群は一塊になり、３コーナー手前あたりから動く馬もいるので、最後は切れ味も必要だが、長く脚を使える渋太さが勝負を決めると見たい。推定タイムは２分２４秒前半あたりか。

最強の世代である５歳世代のＧⅠ馬２頭を主力に推したい。メイショウサムソンは絶好調ではないようだが、天皇賞を回避しじっくり立て直してきたので、出してくる以上は持っている力を十分出せる状況にあると見ている。ヤネがユタカから石橋に替わるのは、ある意味プラスかも知れない。ただ、ユタカが押える競馬を覚えさせたので、絶好の内枠で持味の先行力が影を潜めるようでは凡走もあるかもしれない。石橋の強気な競馬で昨年の雪辱を期待したい。

相手は当然マツリダゴッホである。府中適性がないとか言われているが、たまたま調子の悪いときや不利があっての結果なので気にする必要はないと思う。むしろ持味の持久力のある末脚は今の府中に向いていると思う。問題はスタートだけだろう。出脚が悪いようだと、馬群の中で消耗してしまう可能性も考えられる。スタートがイマイチのエビショーなので余計に心配したくなる。

３番手は有馬記念で狙いたい馬であるが、先物買いでノリのネヴァブションである。昨年春の天皇賞で◎を打った馬であるが、その後骨折などで休養を余儀なくされたが、今回は叩き２戦目で、調教もキッチリとこなしている順調なら、素質的にもここいらで走ってもおかしくはない。陣営は得意の中山二千五百に狙いを置いている節もあるので、もしかした勝負は次かも知れないが…。

他では３歳勢のオウケンブルースリを連下に取っておきたい。府中マイル半でＧⅠ２勝したジャングルポケット産駒で、母系は大種牡馬ミスタープロスペクターに繋がる良血だが、それ以上に中長距離では、神のような存在のリボーの血が流れているのが魅力である。菊花賞自体のレベルはそれ程高いとは思えなかったが、一戦毎に成長している伸び盛りの勢いを買って見たい。

人気のウオッカとディープスカイは今回は危険な人気馬のような気がする。特にウオッカは盾の劇走の反動が心配であるうえに、ロベルト系はこのレースでシンボリクリスエスの３着が最高で、他はことごとく走っていないのが気にかかるとこである。その上に、ヤネのイワタ騎手が落馬というケチがついたことも勝負事では嫌なことである。

ディープスカイもウオッカ同様前走古馬と死闘を演じた後遺症が心配である。今年１０戦目になるので勤続疲労も心配である。スローの上り勝負なら２４００までこなして来たが、底力が問われる澱みのない流れでのマイル半は、この馬にとって長そうな気がする。展開面で相当恵まれない限り、馬券の対象にはならないと見ている。