皐月賞 予想

サンデーサイレンス系産駒の３頭が３強とも言われヤネも強力なことから人気になっているが、桜花賞のようにこの系統が３着まで独占するようなことは無いと見たい。一角を崩すのはロベルト系かミスプロ系だろう。

抽選で出走権を獲得したサトノロマネが好枠を利してハナに立つと思うが、大外のリーチザクラウンも行きたがる気性なので、向う正面では先頭が入れ替わっていると見る。アーリーロブスト、ロジユニヴァースが直後につけ、アンライバルドは中団外目、後方からリクエストソング、フィフスペトルの並びか…？　一本調子のリーチザクラウンとサトノロマネが競ることも想定される上に、先行するロジユニヴァースを意識して早めに仕掛ける馬も出てくるので、ペースは平均以上になると思う。推定タイムは２分００秒０前後になるのでは…。

ラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓ、弥生賞を連覇した馬はアグネスタキオン、コスモバルク、ロジユニヴァースの３頭だけである。その皐月賞の成績はアグネスタキオンが１着でコスモバルクが２着とキッチリ結果に結びついている。しかも「ラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓ　回顧」でも述べたように、ロジユニヴァースの勝ちタイムは暮れの阪神開催２０００ｍの最速タイムで、開催日こそ違うが古馬準オープン元町Ｓ（勝馬：ヒカルカザブエ）より１秒７も速い。いくらリーチザクラウンが引っ張ったとはいえ、２歳時点で古馬準オープンレベルに１０馬身ほどの差をもって楽勝したロジユニヴァースの能力はこの世代では断然である。単なる早熟馬で無いことは血統面からも弥生賞を楽勝したことでもわかることだ。

最内枠で荒れたところを走ることやヤネのノリがここ何年もＧⅠを勝てていないことや血統面からDanzig系のＢＭＳにこのレースの勝馬がいないなどの不安点はある。先行力があるのでいつでも外に持ち出せるだろうし、中山二千でのノリの勝鞍数、連対率ともトップなので気にすることでは無いように思うが、唯一母系の血統面だけは気になるところだ。シックスセンス（ＢＭＳはDanzig系デインヒル）は２着だったが…。

ロジユニヴァースの前にいて目標になる馬や早めに追いかけて脚を使う馬は直線失速する可能性が高いと見て、相手は後方で待機する馬にチャンスがあるような気がする。フィフスペトル、アンライバルド、リクエストソング、ナカヤマフェスタあたりが直線外から突っ込んで来て馬券になると見たい。この中ではハイペースの流れでも末脚が鋭いフィフスペトルとこの時期に急成長するロベルト系のリクエストソングの２頭に望みを託したい。距離的にもここが勝負のフィフスペトルを対抗にダービーでこそ真価を発揮するかもしれないリクエストソングを単穴としたい。

スローの上り勝負で勝ってきたアンライバルドは流れが速くなると京都２歳Ｓのように馬が戸惑う可能性もあるのではと危惧している。あの時点からは成長していると思うが、末脚の切れに影響してくるのでは…。それにスプリングＳのレースを見ると切れる脚はあるが短いような気もした。溜めれば爆発する瞬発力タイプだと思うので嵌った際の連下でいいと思う。

京成杯以来と間があいたナカヤマフェスタは陣営は府中向きと見ているようだが、ステイゴールド産駒なのでコーナーが４つある内回りの直線が短いコースには適性があるように思う。トライアルを使えなかった体調面さえ戻っていればチャンスはあるかも…。

ユタカのリーチザクラウンは取捨に迷うところだ。近年逃げ馬が活躍しているこのレースではあるが、ムキになる気性と一本調子の脚質は相当恵まれない限り馬券の対象にはならないのでと見ている。連下の押え程度の評価でいいと思うのだが…。

　まとめると　　　

　　　　　　　　　　　◎　　ロジユニヴァース
　　　　　　　　　　　○　　フィフスペトル
　　　　　　　　　　　▲　　リクエストソング
　　　　　　　　　　　△　　アンライバルド
　　　　　　　　　　　△　　ナカヤマフェスタ
　　　　　　　　　　　△　　リーチザクラウン

馬券は◎を軸にした馬連と３連単にする。

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