毎日王冠 回顧 [競馬]
秋になってもオジサンパワーはまだまだ健在だ。エアシェイディもいるので70年以上の歴史を誇る天皇賞史上初めて8歳の天皇賞馬が誕生することもあるかもやと思わせるレースであった。
天候; 馬場;良
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カンパニー 1:45.3 前半3F 35.8 - 4F 48.0
◎ ウオッカ 1 上り4F 45.3 - 3F 33.6
ハイアーゲーム 2
ナムラクレセント アタマ
▲ サンライズマックス 1 1/4
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馬券 完敗だァ~
スピード能力の違いでウオッカが自然と先頭に立ち、昨年と同じようにそのまま逃げることになった。追いかけるのはナムラクレセント、アドマイヤフジで中団にスマイルジャック、カンパニー、サンライズマックス、やや後方からハイアーゲームの並びとなった。
ウオッカのラップは1000通過が60.0と戦前予想されたスローな流れ。スローのマイペースに持ち込んで、残り3ハロンからピッチを上げて後続を引き離しにかかり、残り400では後続を2馬身ほど離して逃げ込みを図ったが、道中インの中団でジッとしていたカンパニーが残り200から外に出して一完歩ごとに差を詰め、ゴールでは1馬身前に出ていた。
3ハロンごとのラップが前・中・後半の順に「35.8=35.9=33.6」で、直線の瞬発力勝負になったレースであった。
今年も2着に敗れたウオッカは上り3ハロン33.8で昨年と同じであるが、昨年と比べると負け方が悪い。昨年はスーパーホーネットの切れ味にゴール直前で鋭さ負けした感があったが、今年は8歳のカンパニーに完全に力負けした感じである。確かに+6Kと盾を見据えて緩い仕上げだったかもしれないし、カンパニーに上り33.0の鬼脚を使われた不運もあるかもしれない。それでもアタマとかクビとかで凌いでいれば、使った上積みが期待できる盾では昨年の再現の夢も膨らむのだが、決定的な1馬身差は5歳秋になった今日では能力の衰えの兆候だとも思えるので前途は厳しくなったような気がする。秋のGⅠでは“政権交代”ならぬ“世代交代”の波に飲み込まれる可能性が高まったと見たい。
内の5番手でウオッカだけを目標に脚を溜めて狙い通り差し切ったカンパニーは通算10勝目が府中の初勝利であった。昨年のこのレースは大外を回して0.5差の5着、今年はインの最短コースを通り少頭数で不利もなかったっため、自慢の末脚をキッチリと爆発させ突き抜けた。展開の読みがズバリ当たったノリの好騎乗の賜物と言っても過言ではないだろう。重賞7勝目、内GⅡが5勝と“バランスオブゲーム2世”と言いたくなる成績で、トライアルホースのイメージが益々濃くなってきた。距離がひとハロン延びる天皇賞は、昨年の接戦イメージも残っているので人気になるだろうが、何もかも上手くいった今日の様なことは期待できないと見て、掲示板の下のほうに載る程度と見ているのだが…。
3着のハイアーゲームには驚かされた。後方3番手から直線大外に持出して追込んで来た。かなりササッていたが、上手く立直したのが最後の伸びに繋がったようだ。元々府中得意の馬なので嵌ればこの程度走っても不思議ではない。
対抗に推したスマイルジャックは道中カンパニーとほぼ同じ位置にいたが、4コーナーは外を回して直線に入ったがサッパリ伸びず0.8差の7着。スローの上り勝負だと分が悪いことはわかっていたので、この結果も止むを得ないだろう。折り合い次第の馬なので盾に出てくれば一発勝負で流れが嵌れば恐い面はある。
春の天皇賞以来のサンライズマックスもカンパニーと同じ位置にいたが、3コーナー辺りからついて行けず置かれ気味。直線インに進路を取り上り33.4の脚で0.7差の5着は休み明けでこの相手ならマズマズかも。距離延びる盾はもう少し前進が望めそうな気もする。
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