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菊花賞 回顧 [競馬]

Blushing Groom系Bago産駒が三冠クラシック馬を初めて輩出した。Blushing Groom系がクラシック馬を輩出したのは1997年の菊花賞馬マチカネフクキタル(父Crystal Glitters、BMSトウショウボーイ)以来である。[soon]

        keiba_GⅠ_01.jpg            天候;[雨]   馬場;良
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[1]    ビッグウィーク   3:06.1  前半3F 36.5 - 4F 49.0
[2] ◎ ローズキングダム 1 1/4   上り4F 47.6 - 3F 35.6
[3]    ビートブラック      クビ
[4] ☆ レーヴドリアン    3/4
[5]    コスモラピュタ     クビ
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馬券 惨敗だわな[ふらふら]

好スタートを決めたのはビッグウィークだったが、下馬評どおりコスモラピュタが外からハナに立った。1000mが61.0、2000mが2分05秒5とここ10年でも2番目の遅さで、この時点で2番手以下に10馬身以上の差をつけていた。逃げている馬も後続の馬も楽をして余裕タップリで、残り800からコスモラピュタがピッチを上げそれを追いかけたのがビッグウィーク。前に行って楽をしていた馬が、直線早めに抜出したところに瞬発力で優るローズキングダムが迫るも2番手に上がったビートブラックをクビ差捉えるのがやっとであった。

発表されている時計から計算すると、残り600でコスモラピュタとビッグウィークの差は7~8馬身、ローズキングダムやトウカイメロディで11~12馬身、クォークスターにいたっては16馬身以上の差があった。ビッグウィークとローズキングダムでも4~5馬身程度の差があり、ビッグは4角内ラチピッタリ回り、ローズは馬群の外を回す。これでは上り3ハロンのタイムが1秒近く上回らないと差し切れず、上り33.3のディープインパクトクラスの瞬発力が必要だったと言うことだ。

18頭の出走馬のうち逃げたコスモラピュタと途中まで2番手だったカミダノミを除く16頭が上り3ハロンは33~34秒台である。ビッグが34.4、ローズが33.9、ビートブラックでさえ34.4、9着のクォークスターは何と33.5、17着のシルクアーネストでも34.7であるから、超スローの前残りのレースと言えるだろう。走破タイムはこの10年でマンハッタンカフェの3分07秒2に次ぐ遅さで、レースの中味も行った行ったの淡白な凡戦なので、レースレベルは相当低いと評価せざるを得ない。

                           勝ち時計    前半=中盤=後半
2010年 ビッグウィーク     良 3分06秒1 61.0=64.5=60.6
2009年 スリーロールス    良 3分03秒5 59.9=63.2=60.4
2008年 オウケンブルースリ 良 3分05秒7 58.8=66.7=60.2
2007年 アサクサキングス  良 3分05秒1 60.7=63.6=60.8
2006年 ソングオブウィンド   良 3分02秒7 58.7=63.5=60.5
2005年 ディープインパクト   良 3分04秒6 61.2=63.4=60.0
2004年 デルタブルース    良 3分05秒7 60.4=63.7=61.6
2003年 ザッツザプレンティ  良 3分04秒8 60.6=63.7=60.5
2002年 ヒシミラクル       良 3分05秒9 58.3=66.4=61.2
2001年 マンハッタンカフェ   良 3分07秒2 63.0=64.2=60.0

重賞初制覇がGⅠとなったビッグウィークは神戸新聞杯で切れ負けしているため、早めにスパートし粘りこみを図る戦法は当然で、これがまんまと嵌ったレースであった。カワダのペース判断と好騎乗は賞賛したいが、後続に楽をさせて貰った、所謂恵まれた勝利なので、今後の古馬とのGⅠでは厳しい戦いが待っているように思う。

ローズキングダムは後からの競馬で3角から外を回して上がって行き、直線もいい脚を使って伸びてきて0.2差の2着。位置取りが後ろ過ぎたのが直接の敗因だが、ユタカによれば仕掛けた時モタついたと言うことだから、距離が少し長く馬に負担がかかっていたのだろう。マイル半なら33秒台前半の末脚を使える馬が、超スローな流れでも33秒台後半の脚しか使えなかったのは明らかに三千は長すぎると見ていいのでは。次は有馬記念の予定らしいが、中山の2回登る急坂と荒れた馬場は非力な面がある薔薇一族には厳しいように思うのだが…。

ビートブラックはビッグウィークについて行ったのが幸いして3着に粘りこめたが、勝馬同様に展開に恵まれたと言うことだろう。長丁場は適性があるようなので、GⅡ、GⅢの重賞ならそこそこの競馬が出来るかも?

レーヴドリアンはスタートが良く好位のイン。勝負所で仕掛けても反応が鈍く置かれ気味で、直線も内ラチ沿いをジリジリと伸びてきて0.3差の4着。前に出して行ったのが結果的に良かったように思うが、今日のように好位につけて、3角辺りから外に持ち出してロングスパートするレースが出来るようになれば成績が安定してくると思う。ステイヤーズSに出てくれば人気にもなるだろうが馬券からは外せないと思う。

最終的に2番人気に押されたトウカイメロディは終始ローズキングダムの前で競馬したが、スローの前残りの流れでは瞬発力が殊更あるわけでなく流れ込むだけであった。ホクトスルタンのような平均ペースで逃げる馬がレースを引っ張る流れに強いタイプで、今日のようなスローの切味勝負だと持味が出せないと思う。古馬との戦いになれば流れも厳しくなると思うので、長距離戦なら今日の勝馬以上に期待できると見ているのでJCに出てくるようなら見直したい馬である。

マンハッタンカフェ産駒は5頭出走したがヒルノダムールの6着が最高。ここまで通算10頭参戦したが、昨年のイコピコの4着が最高で他は全て掲示板を外している。やはりGⅠの長距離戦は距離的に不向きなのかもしれない。


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