ステイヤーズＳ 回顧

東では3歳のコスモヘレノスが、西の鳴尾記念ではルーラーシップが勝ち3着まで3歳馬が独占。芝戦線は急速に世代交代が進んでいるようだ。となると有馬記念も3歳馬が中心かな…？。

             　　　　　　　天候；　　 馬場；良
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　△　コスモヘレノス　　　3:43.4　　前半3F 36.6 - 4F 48.9
　〇　ジャミール　　　　　  ３／４　　  上り4F 48.0 - 3F 36.5
　　　 ネヴァブション　　　 １ 1/4
　▲　モンテクリスエス　　ハナ
　◎　フォゲッタブル　　　 １
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馬券　5頭シルシつけて4頭が掲示板なんだが…

大方の予想通りミッキーミラクルが先手を奪いペースを握った。2番手にコスモヘレノス、トウカイメロディ、モンテクリスエスが続き、後方から行っていたフォゲッタブルは１周目の3角で中団まで上りネヴァブションと並ぶ位置に。ジャミールは後方グループ。前半1000m通過が61.1で平均よりやや早いペース。

レースが動いたのは2周目のバックストレッチ、残り1200あたりからフォゲッタブルが動き残り1000辺りで先頭のミッキーミラクルに並んだ。連れてトウカイメロディなども動きペースがアップした。4角では馬群が2つに別れ、直線入口では有力馬が横に広がり直線の叩き合いになった。叩き合いを制したのは内でジッとして脚を溜めていたコスモヘレノスで外から伸びたジャミールは4分の3ほど届かなかった。

前半こそ澱みのない流れで縦長の隊列になったが、中盤で流れが緩み馬群はコンパクトになり、後半はフォゲッタブルが早めに動いたので緩急のある激しい流れで、スピード以上に長くいい脚を使えるスタミナが要求されたレースであったと言えるだろう。歴代3位タイの勝ち時計で、ステイヤーのチャンピオンを決めるのに相応しい競馬になったと思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　              前半=中盤=後半　 1000m　　 2000m
2010　コスモヘレノス　　　  良　3分43秒4　73.6=77.9=71.9　1分01秒1　2分05秒0
2009　フォゲッタブル　　　  稍　3分51秒3　79.3=80.6=71.4　1分05秒9　2分13秒0
2008　エアジパング　　　　 良　3分48秒1　76.7=79.4=72.0　1分04秒0　2分08秒9
2007　マキハタサイボーグ　良　3分44秒9　77.0=74.9=73.0　1分04秒0　2分07秒2
2006　アイポッパー　　　　  良　3分43秒4　74.2=76.2=73.0　1分01秒5　2分04秒8

2番手のインを追走したコスモヘレノスが直線残り200あたりから馬群を割ってグイッと伸びてきて重賞初制覇した。3分41秒6のレコードを持つエアダブリンには及ばないが、エリモブライアン、アイポッパーと互角の時計でしかも3歳で勝ったのだから価値がある。距離延びて頭角をあらわし、本格化への道をたどり始めたと見ていいのでは…。それにしてもマサミは長距離レースは実に上手く乗る。次は有馬記念に行くようだが、ステイヤーズＳからのローテーションはテイエムオペラオーの3着、昨年のフォゲッタブルの4着とあまり結果が出ていないので、更なる成長がないと難しいかも？　グラスワンダー産駒なので勢いのある時は一気に頂上に達する可能性は秘めているが…。

ジャミールはまたしても重賞2着で勝ち味に遅い馬であるが、長距離は安定して走ることが再確認された。アンカツが“抜出すと反応がひと息”と言っていることから脚の使い所が難しい馬のようだ。

ゴール前でモンテクリスエスを何とか交わして3着のネヴァブションはこの秋の好調さを印象付けた。中山巧者らしいレースだったが、さすがに7歳ともなると衰えは見えなくとも活力は低下しているような気がする。

昨年の勝馬フォゲッタブルは0.5差の5着と敗れたが、調子が戻りきっていなかったこととデムーロの強引なレース運びが敗因であろう。幾ら現役屈指のステイヤーでも残り千二からスパートしては、直線に急坂のある中山では最後垂れると思うし、実際そうなった。デムーロがもう少し上手く乗っていれば悪くとも3着はあったようなレースだと思う。

１番人気のトウカイメロディはフォゲッタブルが外から上がっていった時ついていこうとしたが、反応が悪く置かれているように見えた。結果1.2差の9着は予想外の負け方である。長距離適性はあるのだろうが菊と今回のレースを見ると緩急に弱いタイプかもしれない。ホクトスルタンのように一定ペースでレースを引っ張る馬がいる時に力を発揮するタイプかも…。

タグ：ステイヤーズＳ コスモヘレノス 有馬記念

コメント 2

確かに今年の3歳馬は例年とは違って，全体のレベルが高いような気がしますね．ステイヤーズSを勝ったコスモヘレノスは有馬記念でも面白そうですね．おそらく人気にはならないと思われるし･･･(笑)
by 唐津っ子 (2010-12-06 22:46) 

＞唐津っ子 さん

鳴尾記念が１２月に移行してから、その鳴尾記念とステイヤーズSの両方を３歳馬が勝ったのは１９９４年の１回しかありません。
その年の有馬記念はナリタブライアン―ヒシアマゾンの３歳勢で決まりました。

これで今年の有馬は３歳で決まり？　ブエナビスタは３着？
で、３歳のどの馬なのよ…(笑)
by miharukoma (2010-12-07 20:05)