シンザン記念 回顧

ジョワドヴィーヴルとジェンティルドンナは同一馬主。桜の前哨戦チューリップ賞で対決させるのか、それともどちらかを別路線にして本番の桜花賞で初対決とするのか、もう興味津々、楽しみですね。

レース結果     　　　　　　　   天候；　　 馬場；良
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　△　ジェンティルドンナ　　1:34.3　　前半3F 35.0 - 4F 47.2
　　　 マイネルアトラクト　　 １ 1/4　　 上り4F 47.1 - 3F 35.5
　　　 プレミアムブルー　　　１ 1/4
　△　トウケイヘイロー　　　 クビ
　　　 シゲルアセロラ　　　　３／４
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馬券　パス

好スタートからシゲルアセロラがハナに立ち、他の馬が絡まずの単騎逃げになった。1000m通過が58.8だから平均よりやや遅い程度だが、3角過ぎでは2番手プレミアムブルーに5馬身ほど差をつけ直線に入って行った。2番手以下はスローで余裕で追走していた。

残り300あたりでトウケイヘイローが逃げ粘るシゲルに迫ってきたが、内の4、5番手で脚を溜めていたジェンティルドンナが一気に抜け出し後続を突き放した。

3角で前にいた馬が、順番を替えてそのまま掲示板に載ったことからも、スローで先行前残り競馬になったと言えるだろう。勝ち時計は水準以上にあるので、レースレベルは低くはないが、未勝利を勝ったばかりの牝馬にアッサリと勝たれるようでは、2着以下の牡馬にはクラシックロードに乗るチャンスはないと思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　             前半=中盤=後半　1000m
2012　ジェンティルドンナ　 良　1分34秒3　35.0=23.8=35.5　58.8
2011　レッドデイヴィス　　  良　1分34秒0　35.1=23.7=35.2　58.8
2010　ガルボ　　　　　　　   良　1分34秒3　35.1=24.3=34.9　59.4
2009　アントニオバローズ　良　1分35秒3　35.1=24.3=35.9　59.4
2008　ドリームシグナル　　 良　1分35秒4　34.1=24.3=37.0　58.4
2007　アドマイヤオーラ　　 良　1分35秒1　35.6=24.6=34.9　60.2

勝ったのはマイルで強い馬を多数輩出しているディープインパクト産駒ジェンティルドンナでドナウブルーの全妹。牡馬を蹴散らして勝ったことで、2007年のこのレース2着した牝馬ダイワスカーレット以上と評価する向きもあるが、昨年のこのレース回顧でも述べたように母Donna Bliniは2歳時に6ハロンのＧ１を勝つものの3歳になると急降下した早熟な馬。その傾向はドナウブルーにも見られていることから、この馬も先々の成長力には疑問符が付く。まあ、何とか桜花賞まではもったとしても、スプリンター血統の母からもオークスではお呼びではないだろう。

2着マイネルアトラクトは先行して内々の経済コースをソツなく回り流れ込んだだけの競馬で恵まれたと言っていいだろう。賞金を加算できたのはいいとしても、クラシック路線の馬とは思えない。

3着プレミアムブルーも離れた2番手からの競馬になり、直線では先頭に並びかけるシーンもあったが、如何せん決め手がないためダラダラとした末脚。恐らく500万下特別レースでも中々勝ち切れないのでは？

朝日杯4着のトウケイヘイローは勝馬の直後にいたが、ピリッとした脚はなくマイルでは底を見せたような気もする。かかる気性からも流れが速くなる千四向きかも？

本命に推したグラーネは例によって出遅れて後方から。そのまま馬場を回ってきただけのレースであった。ユタカはササッてリズムよく走れなかったと言っているようだが、何の工夫もない騎乗では言い訳にしか聞こえない。正月3日間の競馬で20回騎乗して2着が１回あるだけの1勝もできないジョッキーに成り下がった衰えと気力のなさには、ある意味で哀れさを感じる。

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