ダイヤモンドS 回顧 [競馬]
土日の府中の芝はスローペースで逃げ切り、前残りのレースばかり。片やダートは平均ペース以上で追込みが決まるレースが多かった。今年も芝はスローペース症候群が蔓延しそうで、サンデー系、ミスプロ系産駒が勝ち星を重ねそうだ。
レース結果 天候; 馬場;良
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ケイアイドウソジン 3:36.8 前半4F 50.6 - 6F 76.7
▲ ギュスターヴクライ 1/2 上り4F 46.6 - 3F 35.2
◎ スマートロビン 1 1/2
△ ヤングアットハート 1 3/4
ビエナファンタスト クビ
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馬券 アタマがこれではどうにもなりません…
ケイアイドウソジンが道中超スローに落として逃げた。1000m63.5、2000m2分11秒2で2番手にいたアンカツが壁になり悠々の一人旅になり後半に脚を残せたことで、残り1000mからペースアップして持続するスピードで後続を抑え込んだ。超スローの瞬発力勝負を得意とするキングカメハメハ産駒の特徴の一端が出たレースと言えるだろう。天皇賞に向かうようだが、今日の逃げを再現しても、淀は3角の下り坂からピッチが急変するので直線で馬群に沈むと思うが…
三千四のレースだが、実際は後半1000mだけのレースであった。前半1200はここ6年で最も遅く、中盤1200にいたっては最も遅い2008年より3秒以上も遅い。その結果として、後半5ハロンをスタミナに裏付けされたスピードで11秒台を3ハロン続けられるて、後ろから追ってくる馬はハロン10秒台の切れる脚あるいは11秒台を4ハロン続けられる持続的な脚がないと差し切れない。
歴代で最も遅い時計のアドマイヤモナークよりも3秒以上遅い勝ちタイムでは、レースレベルは推して知るべしだろう。今日のメンバーには後々G1馬に出世するような馬はいないだろうし、G1で馬券になるような馬さえもいなかったと見ているのだが…。
前半=中盤=後半
2012 ケイアイドウソジン 良 3分36秒8 76.7=81.3=58.8
2011 コスモメドウ 良 3分31秒9 75.3=76.5=60.1
2010 フォゲッタブル 良 3分32秒6 75.8=76.3=60.5
2009 モンテクリスエス 良 3分29秒4 72.3=75.8=61.3
2008 アドマイヤモナーク 良 3分33秒6 75.1=78.2=60.3
2007 トウカイトリック 良 3分30秒6 73.7=76.9=60.0
出遅れて中団やや後ろからの競馬になったギュスターヴクライは徐々に位置取りを上げて行き、直線入口では狭い所を割って抜けてきた。直線は長くいい脚を使って伸びてきたが、ゴール前では前の馬と同じ脚色になってしまった。長距離では安定して走ることを改めて示したので、その内重賞は勝てるかも? 賞金を加算できたのはプラスで、日経賞、阪神大賞典あたりにも出走できそうだ。日経賞に出てくれば馬券になるかも?
スマートロビンは絞れてくると予想していたら-12Kで登場したのでキッチリと仕上げてきたようだ。少し離れた2番手でいつでも逃げ馬を交わせると見ていたが、4角で並びかけるも一度も前に出られず最後は逃げ馬にも突き放される始末。アンカツの消極的なレース運びが、この流れでも馬券にならなかった主要因だろう。540K馬体が長距離重賞で最後スタミナ切れを誘引したのが従要因だろう。 同厩舎のモンテクリスエスが536Kでこのレースを勝っているが、その後550K台となり長距離重賞では3着がやっとである。その意味でももう一絞りが欲しい所だろう。
0.6差4着のヤングアットハートはやはり府中は走るが、直線のジリジリした脚を見るとさすがにこの距離は少し長いと思う。適性は二千五以下だと思うので、目黒記念はハンデ次第で狙えるかも?
ビートブラックも4、5番手の絶好の位置取りだったが、直線では思うように脚が伸びなかった。菊3着で長距離適性あると見られているが、レベルの低かったレースなので本質的にはマイル半向きの馬だと思う。
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